月次概況(2018年7月)

Monthly Overview

2018年12月期

商況

7月における当社既存事業の店頭販売額は前年比92%、全社店頭販売額においては既に終了したブランドの影響により前年比90%で推移しました。

今年は夏のクリアランスセールが昨年より1日早い6月29日から全ての百貨店で一斉にスタートしたこともあり、盛夏商戦の活性化策として日本アパレル・ファッション産業協会が日本百貨店協会に呼びかけて企画された「プレミアムサマーバザール」が7月27日 (金) より多くの百貨店で実施されました。

当社においては、「プレミアムサマーバザール」開始後の週末3日間におけるセール商材の販売状況が、昨年との対比可能なブランドの合計値で前年比120%となり、セール品販売における二つ目の山を作ることができましたが、一方でプロパー販売比率が前年より減少したこともあり、上記の結果となりました。また、EC・通販については前年比110%と好調に推移しました。

気候

7月の気候は月平均気温が全国的にかなり高く、23日には熊谷 (埼玉県) で日中の最高気温が 41.1℃となり、歴代全国1位を更新しました。また、降水量は北日本日本海側と西日本太平洋側でかなり多くなり、5日頃から8日にかけて降り続いた「平成30年7月豪雨」によって、西日本を中心に広範囲にわたる歴史的災害になりました。 (一部気象庁発表より抜粋)

店頭販売額前年比

  7月 8月 9月 10月 11月 12月
全社 90%          
既存事業 92%          
紳士服事業 (既存) 95%          
婦人服事業 (既存) 91%          
マッキントッシュ事業 89%          
ポール・スチュアート事業 86%          
エポカ事業 96%          
アマカ事業 86%          
エヴェックス事業 90%          
トゥー ビー シック事業 84%          
ラブレス事業 84%          
基幹7事業合計 89%          
EC・通販 110%          
  • 既存事業:展開終了ブランドを除く前年対比が可能な事業

商品動向

紳士服

紳士服においては、クリアランスセール前倒しの影響やこの時期のメイン商材である「カットソー」「シャツ」「パンツ」アイテムの店頭販売額が前年に届かなかったこと、好調を維持していたウォッシャブル・吸水速乾・ストレッチ性など夏に嬉しい機能が装備されている「ジャケット」アイテムについては、引き続き健闘したものの前年並みの進捗となり、ECを含む店頭販売額で前年比95%となりました。また、今年初めて実施された「プレミアムサマーバザール」においては、お客様によりお買い得感を感じていただけるよう、いま売れる盛夏商品をこのタイミングで値下げしたことで、開始後の週末3日間 (27日~29日) におけるセール商材の販売状況が前年比128%と狙い通りの効果がみられました。

記録的な猛暑が続く中で動きが良かった商品は、ウォッシャブル・消臭・UVカットといった機能を併せ持ち、通気性のある素材を使用した夏の汗ばむ季節に活躍するクールビズ対応のジャケットやドレスポロ、接触冷感を備え快適に着用できるパンツ、染めのテクニックを施したデザインポロシャツやブランドのアイコン柄をあしらったプリントポロシャツやシャツといった1枚でサマになるタイプは、この時期に欠かせないアイテムとして好調に推移しています。特徴的な動きとしては、ネイビーやホワイトに並びパープルや薄いラベンダー色などを選ばれるパターンも多く、見た目から猛暑を爽やかに過ごしたいという傾向が見られたこともあげられます。

婦人服

婦人服においては、「カットソー」や「ニット」アイテムの店頭販売額が前年を下回り、クリアランスセール開始日のずれなどが影響したことからECを含む店頭販売額で前年比91%となりました。そうした中、市場でもトレンドで春先より好調な推移を続けている「シャツ・ブラウス」「スカート」においては、店頭販売額が前年を上回り、中でも「シャツ・ブラウス」においては高温な気候も追い風となり、フレンチスリーブなど袖が短めのタイプ、身頃にタックやプリーツ等のデザインがあるもの・ギンガムチェック柄等、1枚でサマになるデザインやウォッシャブル、防シワ機能などノーアイロンで着用できるものが人気となり店頭販売額は117%と健闘しました。

今年初めて実施された「プレミアムサマーバザール」においては、開始後の週末3日間 (27日~29日) におけるセール商材の販売状況が前年比116%となり一定の成果はありました。27日の開始に合わせて値下げした商品がよく動き、ドレスとブラウスに関しては通勤でも1枚で着られる短め袖ありのきちんと感があるデザイン、スカートは膝下長め丈、フレアシルエットなど、暑い夏に快適におしゃれができるものが動きました。洗えることも購入のポイントになるケースも多く、猛暑ならではの傾向がここでも顕著にあらわれました。