月次概況(2018年4月)

Monthly Overview

2018年12月期

商況

4月における当社既存事業の店頭販売額は前年比92%、全社店頭販売額においては既に終了したブランドの影響により前年比89%で推移しました。

4月は全国的に暖かく、特に東日本・西日本の気温が大幅に平年を上回ったことにより、当社の強みであるスプリングコートなどの単価の高い「コート」アイテムが大きく落ち込みました。その反面、「シャツ・ブラウス」アイテムが、特に婦人服で袖にデザイン性のあるタイプがトレンドとなっていることも手伝い、紳士服を合わせた当社既存事業の店頭販売額で前年比126%と大きく伸長しました。

ボトムアイテムについても、婦人服でトレンドとなっている「スカート」が同112%と二桁増となり、パンツにおいても同102%と前年を超えたものの、「コート」アイテムの落込みをカバーするまでには至りませんでした。販路別では「EC・通販」の当社既存事業の販売額は前年比104%でしたが、全社販売額では終了ブランドの影響により前年比97%で推移しました。

気候

4月の気候は、南から暖かい空気が流れ込みやすかったため、東・西日本で気温がかなり高くなりました。降水量は東日本日本海側でかなり多くなった一方で、西日本太平洋側では日照時間がかなり多くなりました。(一部気象庁発表より抜粋)

店頭販売額前年比

  1月 2月 3月 4月 5月 6月
全社 83% 88% 94% 89%    
既存事業 89% 91% 97% 92%    
紳士服事業(既存) 93% 92% 101% 95%    
婦人服事業(既存) 87% 91% 95% 89%    
マッキントッシュ事業 85% 87% 102% 92%    
ポール・スチュアート事業(既存) 89% 98% 105% 96%    
エポカ事業 96% 96% 103% 102%    
アマカ事業 86% 86% 86% 88%    
エヴェックス事業 87% 93% 96% 90%    
トゥー ビー シック事業 81% 81% 80% 77%    
ラブレス事業 89% 83% 78% 78%    
基幹7事業合計 87% 90% 98% 92%    
EC・通販 103% 98% 86% 97%    
  • 既存事業:展開終了ブランドを除く前年対比が可能な事業

商品動向

紳士服

紳士服においては、平年より気温も上回り暖かかった影響から、「コート」アイテムの不調が見られた一方で、夏物が例年より早い動きを見せる中、クールビズ需要や羽織りアイテムとして「ジャケット」が既存事業におけるECを含む店頭販売額で前年比110%と堅調に推移しました。特徴としてあげられる動きとしては、通気性の高い素材『クールドッツ』を採用したセットアップスーツや、一見して無地に見えながら凹凸感を持つ表面感のあるタイプ、軽くてシワになりにくい、ウォッシャブル等の機能が付帯したタイプが根強い人気となっています。
また、薄手素材を使用したブルゾンやパーカータイプといった6月くらいまでの長い期間着用可能なジャケットに代わる羽織れるアイテムについても稼動が見られました。これは、寒暖差のあるこの時期に消費者ニーズが高まったことが要因と考えられます。

ジャケットの稼働に並び、インナーとして活躍するアイテムの「カットソー」は同118%、「パンツ」は同107%と順調に推移。特に好評なデザインは、ジャケットのインナーとして合わせるポロシャツタイプ。ビズポロや表目と裏目の配列変化による凹凸柄のリンクス編みタイプ、ジャカードや織り柄といった表面感があり1枚でもサマになるデザインも人気となっています。パンツについては、シンプルなチノパンやベーシックなデザイン、ウエストシャーリングのドローコードを用いたタイプがジャケットとの組み合わせや買い足し需要などで稼動しています。

婦人服

婦人服においては、コートアイテムの不振が大きく影響し、既存事業におけるECを含む店頭販売額の前年比は89%となりました。そうした中でも市場と同様に長めのフレアスカートにシャツやブラウスを合せるスタイリングが人気となり「シャツ・ブラウス」アイテムにおいては既存事業におけるECを含む店頭販売額で前年比141%、「スカート」アイテムは同112%でした。「シャツ・ブラウス」は昨シーズンからのトレンドである袖ボリューム、袖リボンのデザインのブラウスや、襟を抜いて着こなすシャツタイプの商品が新たに人気となりました。

好調が続く「スカート」アイテムにおいては、ミディ丈、フレアシルエット、ウエストベルトディテール、裾の長さが前後や左右で異なるイレギュラーヘムなどの"デザインスカート"に人気が集中、同素材のスカートとブラウスを合せて、ドレスやセットアップのように着用できるタイプの商品が汎用性の高さから人気となりました。
また、今年は働く女性の夏のジャケット需要が高まり、家庭で洗える、軽い、シワになりにくい、涼しげなノーカラーといった夏向けジャケットが前年より多く生産したこともあり、動きが目立ちました。「コート」アイテムの不調に代わりロングニットが羽織ものとして良く動いたブランドもありました。雑貨においては、今年注目の季節感のあるカゴバッグが良い動きを見せています。

4月プロパー販売好調商品

ブランド

エポカ ウォモ

商品名

クールドッツプリントジャケット&パンツ

素材

複合繊維(ポリエステル)55%、ポリエステル45%

色展開

グレー、ネイビー、ネイビー(無地)

サイズ

ジャケット 44、46、48、50 / パンツ 46、48

価格

ジャケット 本体価格¥39,000+税 / パンツ 本体価格¥23,000+税

商品特長

メッシュ組織であるため通気性に優れながら、ストレッチ性があるため暑い時期にも快適な着心地を実現したジャケット。また、はっ水機能も装備。インクジェットプリントでニット柄を表現した素材は一見して無地に見え、デザインもシンプルに仕上げているため、クールビズにも対応できるアイテムです。同素材のパンツと合わせてセットアップでも着用でき、幅広いコーディネートを楽しめます。4月のジャケットおよびパンツアイテムで売上ベスト1位の人気商品です。

 

ブランド

エポカ

商品名

【ファブリカ】袖リボンブラウス

素材

トリアセテート60% 麻21% レーヨン16% ポリウレタン3%

色展開

カーキ、ブラック、オフホワイト

サイズ

40

価格

本体価格 ¥39,000+税

商品特長

天然素材をブレンドしたナチュラルな雰囲気が魅力の"ファブリカ"シリーズです。【デザイン】袖口の長めリボンの結びディテールと、袖のボリューム感が今年らしいポイント。リボンは取り外し可能なのでスタイリングによって変化をつけられます。同素材のスカート(M5S17751)、パンツ(M5R10751)とのスタイリングがお勧めです。【素材】トリアセテートのシャリ感とリネンの適度なハリコシ、ビスコースのしなやかさがミックスされた素材です。また、タンブラー加工で仕上げることにより、ナチュラル感のある適度なシワ感も特徴です。家庭での手洗いが可能です。エポカのブラウスの中で4月一番人気の商品です。

 

ブランド

エポカ

商品名

【ファブリカ】リボンフレアスカート

素材

トリアセテート60% 麻21% レーヨン16% ポリウレタン3%

色展開

カーキ、ブラック、ピンク

サイズ

38、40

価格

本体価格 ¥39,000+税

商品特長

【デザイン】フロントの大胆な結びリボン、イレギュラーヘム、ミディ丈、フレアシルエットと今年らしい要素が詰まった一枚です(素材は同上)。4月、エポカで一番売上げた商品です。