月次概況(2018年10月)

Monthly Overview

2018年12月期

商況

10月の当社事業におけるECを含む店頭販売額は、全社・既存事業ともに前年比95%で推移しました。
10月は暖かい日が多く、北海道・関東・東海・近畿地方にかけ、月の平均気温が前年を1℃以上上回り、特に東京では前年との気温差が2.3℃も高くなりました。そのような影響により、昨年は秋の冷え込みによって順調な販売状況となった「非ウールコート」がECを含む店頭販売額で前年比85%、ブルゾン・アウターが同88%、「ニット」が同93%と大きく減少しました。

その反面、肌寒さをカバーする「ジャケット」が同106%と堅調に伸び、また、婦人服のトレンドとなっている「スカート」は同117%と好調に推移しました。今年の特徴としては、10月中旬以降に最低気温が低下してから市場全体として昨年よりも「ウールコート」の動きが良く、当社においても同108%と良い滑り出しとなりました。
EC・通販については、ブランドの終了や在庫の適正化によるセール販売の縮小が起因し、前年比100%で推移しました。

気候

10月の気候は、北日本では、上旬や下旬に南から暖かい空気が流れ込んで気温がかなり高くなり、月平均気温もかなり高くなりました。降水量は東・西日本太平洋側で少なく、北海道地方と沖縄・奄美では多くなりました。(一部気象庁発表より抜粋)

店頭販売額前年比

  7月 8月 9月 10月 11月 12月
全社 90% 97% 95% 95%    
既存事業 92% 98% 95% 95%    
紳士服事業 (既存) 95% 101% 98% 94%    
婦人服事業 (既存) 91% 96% 93% 95%    
マッキントッシュ事業 89% 100% 101% 95%    
ポール・スチュアート事業 86% 95% 95% 98%    
エポカ事業 96% 106% 93% 100%    
アマカ事業 86% 100% 96% 110%    
エヴェックス事業 90% 101% 90% 100%    
トゥー ビー シック事業 84% 86% 86% 90%    
ラブレス事業 84% 77% 104% 87%    
基幹7事業合計 89% 97% 96% 97%    
EC・通販 110% 124% 98% 100%    
  • 既存事業:展開終了ブランドを除く前年対比が可能な事業

商品動向

紳士服

紳士服においては、10月の平均気温が例年より高かった影響で、昨年同時期に稼働した「非ウールコート」が苦戦し前年を割る中、秋物の羽織りアイテムとして活用する「ジャケット」はECを含む店頭販売額で前年比120%と健闘。その他アイテムでは、「シャツ」が同106%、「スラックス」が同 111%、「カットソー」が同104%と売上を牽引。中でも「ウールコート」が同103%と、「非ウールコート」が苦戦する中、10月中旬から稼働を始めコートアイテムを牽引しました。

「ポール・スチュアート」では、スチュアーツ・トラベラーシリーズのジャケットが春夏に引き続き好調。デザインや着心地、素材の良さに加え、機能性を備えていることがお客様の支持を得、秋物の羽織りものとしても好評です。「エポカ ウォモ」では、「ウールコート」が好調。ウールと言ってもスーツなどで使用される梳毛糸を用いることで肉感の薄い滑らかな素材感を実現したコートがこの時期に動き、シンプルなデザインながら、その素材感が好評です。メンズの全体的な傾向としては、ジャケットはツイードやメランジなど季節の素材感がありながらストレッチ性があり着心地の良い商品、コートではウールでありながら肉感の薄いビジネスにも使える商品に動きがみられます。

婦人服

婦人服においては、この時期の販売シェア1位、2位を占める「非ウールコート」「ニット」の売上が前年を割ったことが影響し、ECを含む店頭販売額で前年比95%となりました。その他のアイテムに於いては概ね順調に推移し、「ウールコート」109%、「ジャケット」105%、「シャツ・ブラウス」119%、「スカート」117%となりました。10月の店頭販売額が前年2桁増で着地した「アマカ」では、軽く羽織れるライトアウターの強化が奏功。その他、スウェード調のカラージャケットなど羽織り要素のアイテムが好調に推移しました。

次いで健闘したブランド「ポール・スチュアート」においては、エグゼクティブキャリア予備軍に向けて上代\39,000(本体価格)で提案した機能性と着心地に優れたVカラーのストレッチジャケットが良く動き、本命高額ジャケットとの2軸でジャケットアイテムが売上の核となりました。

レディスの全体的な傾向としては、インナーもアウターも気温に応じ購入後にすぐ着用できる商品が良く売れ、気温の高かった10月においては、羽織りものとしてリバー素材の薄手のウールコート、ジャケットアイテム全般が人気。インナーにおいてはニットにシフトしきらずボウタイブラウスを筆頭とした「シャツ・ブラウス」アイテムが好調を継続している点が特徴的です。ボトムでは長め丈スカートの幅広いタイプが好調です。

10月プロパー販売好調商品

ブランド

エポカ ウォモ(紳士)

商品名

二重織ウールスタンドカラーコート

素材

表地 毛100%、裏地 キュプラ

色展開

チャコールグレー、グレー、ネイビー

サイズ

44、46、48、50

価格

本体価格 ¥76,000+税

商品特長

尾州産の厳選素材を使用したスタンドコートです。通常コートに用いる紡毛素材ではなく、スーツなどで使用される梳毛糸を強圧縮して仕上げることで、ツヤのある滑らかな深みのある色目を表現しています。シンプルなデザインならではの上品な仕上がりのコートです。 同ブランドのコートの中で10月の売上ベスト1位の商品です。

 

ブランド

アマカ

商品名

ソフトウールリバーシブルフーデッドショートコート

素材

毛65% ポリエステル20% ナイロン15%

色展開

レッド、ネイビー

サイズ

38、40、42、44

価格

本体価格 ¥39,000+税

商品特長

リバーシブルで着用できる1枚で様々な着こなしが楽しめるフーデッドデザインのシングルショートコート。素材は上品な光沢としっかりとした張り感が特徴のダブルフェイスの素材です。ダブルフェイスとは、両方が表になるようにはぎ合わせた生地の縁をスライスし、内側に折り込んで丁寧に縫い合わせた素材をいい、縫い代が嵩張らず、すっきりしたシルエットに仕上がるのが特徴。 同ブランド10月度売上着数ベスト2位、コートの中では売上着数1位の商品です。