月次概況(2016年9月)

Monthly Overview

2016年12月期

気候と商況

9月の気候は前線が本州付近に停滞したことに加え、台風がたびたび接近・上陸したことにより、東日本及び西日本では曇りや雨の日が多く、月間日照時間が大幅に減少しました。特に西日本日本海側では月間日照時間が平年比64%となり、統計を開始した1946年以降で最も少なくなりました。また、降水量は全国的にかなり多く、特に西日本では平年比180%を超えました。更に台風の影響により、北日本太平洋側では各地で浸水被害や土砂災害が発生しました。一方、気温については、南からの暖かい空気が入りやすかったことにより全国的に高く、一部の地域においては、月平均気温における最高値を更新しました。(一部気象庁発表より抜粋)

そのような気候により、消費者の秋物衣料に対する消費意欲が減退したことで、百貨店における衣料品の売上は低調に推移し、当社の全社店頭販売額においては、昨年より推進している主力事業移行の影響もあり、前年比77%という結果になりました。また、既存事業としては同前年比90%で推移しました。

店頭販売額前年比

  7月 8月 9月 10月 11月 12月
全社 82% 72% 77%      
既存事業 105% 92% 90%      
紳士服事業(既存) 106% 90% 87%      
婦人服事業(既存) 104% 93% 92%      
マッキントッシュ事業 275% 138% 86%      
ポール・スチュアート事業 104% 92% 89%      
エポカ事業 115% 86% 91%      
アマカ事業 96% 85% 88%      
エヴェックス事業 104% 88% 86%      
トゥー ビー シック事業 91% 98% 87%      
ラブレス事業 116% 113% 104%      
基幹7事業合計 134% 104% 88%      
  • 既存事業:展開終了ブランド、新規ブランドを除く前年対比が可能な事業

商品動向

紳士服

気温低下の要因から重衣料アイテムが売上を大きく牽引し、「ウールコート」が店頭販売額で前年比30%増、「ブルゾン・アウター」が前年比24%増となりました。雑貨についても、「手袋」が前年比38%増、「マフラー・ストール」が前年比8%増と健闘し、防寒アイテムが堅調に稼動しました。

婦人服

紳士服と同様に秋物商品の動向に遅れが見られ、この時期の主力アイテムである「ジャケット」や「ニット」は低調に推移しましたが、好調だったアイテムとしては、気温の変化に対応可能なカバーアップ用としてのニーズにより「アウター」が店頭販売額で前年比22%増(既存事業対比)、秋口の装いを意識した「長袖ブラウス」が同前年比約15%増で推移しました。そのような中、気温の変化に対応し易いアイテムとして、エポカやポール・スチュアート、トランスワークなどの複数ブランドでは、袖を通すことで"着られる"「大判ストール」や「マント」などが人気となりました。

好調なブランドとしては、エポカ ウォモが店頭販売額で前年比10%増となりました。同ブランドでは、例年好調だった合繊素材のライナー付きステンカラーコートが前年を下回りましたが、新しいデザインの二重織ウールスタンドコートがヒット商品となったことや、昨年の暖冬を受け他ブランドでは展開が控えめであったダウンアイテムを強化したことが功奏し、「コート」「ブルゾン・アウター」が前年比8%増と堅調に推移しました。また、この時期の暖冬も想定し、今年新しく提案した素材や柄物の洋品・パンツの品揃えを例年より増やして提案したことで「ニット」が前年比20%増、「カットソー」が前年比70%増、「パンツ」が前年比10%増となりました。

 

ブランド

マッキントッシュ ロンドン(紳士)

商品名

テーラードジャケット(ニューブリッジ)

素材

毛50%、ポリエステル50%

色展開

チャコールグレー、ネイビー

サイズ

R体4~7号、L体4~7号

価格

本体価格¥59,000+税

商品特長

はっ水、防汚、防しわ、加工を施したストレッチ素材を使用した、オールシーズン対応可能なジャケットです。

 

ブランド

ポール・スチュアート(婦人)

商品名

ペーズリー柄マント

素材

毛80%、綿10%、レーヨン10%

色展開

ブラック系、パープル系

サイズ

フリー

価格

本体価格¥43,000+税

商品特長

肩から上半身全体をカバー可能なマントで、大柄なペーズリー柄が人目を引き、これ1枚でスタイリングの主役となります。