従業員の健康管理

Employee health management

現代社会における生活習慣病のリスクの高まりやメンタルヘルス不調者の増加を踏まえ、従業員の健康管理を行うことが、一人ひとりが能力を最大限発揮する為に重要だと認識しています。

心身共に健康を保ちいきいきと働き続ける職場づくりを通して、人材力を高め企業としての持続的成長を目指します。

健康管理に対する組織体制

三陽商会は、人事総務統轄本部長(健康保険組合理事長を兼務)を責任者とし、従業員の健康管理を推進しています。

人事総務統轄本部と健康保険組合が一体となり、労働組合・産業医・保健師・メンタルヘルスカウンセラーと連携して、従業員の健康維持・増進に取り組んでいます。

戦略

従業員の定期健康診断(以下健診という)については、一般的な法定項目に白血球検査等を追加、35歳以上の従業員には、さらに生活習慣病健診の項目(HbA1c及び空腹時血糖値検査等)を追加し、実施しています。
これらの健診結果データに基づき、健康保険組合と連携のもと、一人ひとりに対する保健指導を行っていきます。

メンタルヘルスケアについては、法令で定められているストレスチェックに加え、全社の平均値や組織の傾向値と比較した組織診断を行っています。
その結果を踏まえ、ストレス傾向の高い従業員に対しての声かけや、早期の医師との面談につなげメンタルヘルス不調を未然に防止する等、活気あふれる職場環境の実現に向けた施策を実施していきます。

指標と目標

  • 定期健康診断受診率:95%(2026年度)
  • ストレスチェック受検率:95%(2026年度)

実績進捗

1. 定期健康診断受診率

2021年度より対象者に受診を勧奨し、受診率は大きく向上しています。

  2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
対象者数 3,747名 3,358名 3,355名 3,026名 2,571名 2,400名
受診者数 2,757名 2,223名 2,513名 2,224名 2,314名 2,183名
受診率 74% 66% 75% 73% 90% 91%

2. ストレスチェック受検率

2015年12月から実施が義務付けられたストレスチェックについて、WEB調査方式にて従業員のストレス指標のチェック及びフォローアップを行っています。

  2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
対象者数 984名 682名 809名 807名 643名 623名
受検者数 889名 600名 722名 692名 591名 575名
受検率 90% 88% 89% 86% 92% 92%

健康管理に関する活動

当社は、健康保険組合と連携して「健康管理事業推進委員会」を設置し、定例会や定期報告を通じて優先課題を共有し、従業員の健康増進に向けた活動を実施しています。

二次健康診断の受診勧奨

健診の結果、二次健診が必要な従業員には受診勧奨を実施しています。特に血圧、血糖で至急対応が必要な従業員に対しては、個別に電話による受診勧奨を行い、その後受診が確認できない場合には産業医・管理職者と連携して受診に結びつけることで重症化の予防に努めています。

がん検診

がん検診の受診率向上の為、社内集団健診時に合わせてがん検診も実施する体制をとっています。

オンライン禁煙外来

がん、循環器疾患、呼吸器疾患など多くの病気のリスク要因となっている喫煙について、診察から投薬まで全てスマートフォンで完結するオンライン禁煙外来の受診をサポートし、喫煙者の習慣改善に向けた医療支援を行っています。

ウォーキングキャンペーン

2018年度より、「肥満や生活習慣病の予防・改善」「がん予防」「ストレス解消」など様々な効果があるウォーキングを推奨するウォーキングキャンペーンを実施し、従業員の運動機会増進に向けた取り組みを行っています。

ウイルス感染症への取り組み

新型コロナウイルスの経験を活かし、今後新たな感染症が発生した場合も、危機管理委員会による発令のもと、対策本部を立ち上げる体制を整えています。
新型コロナウイルスの感染の際は、感染症防止対策の一環として、2021年から2022年までの間、計3回にわたり、従業員及びその家族、当社に関わっている企業の方を対象に職域接種を実施しました。

また、衛生委員会では、産業医・保健師からの情報提供及び社内における感染症の対応について周知し、従業員やその家族の感染防止に努めています。