アクションレポート

2018年 服育@駒本小学校

2018年 服育@駒本小学校

当社は、衣服を通じて豊かなこころを育む「服育」の一環として、"服を大切に長く着る心"を育てる 「服育授業」を2014年からスタートしました。

今年は、7月6日(金)に文京区立駒本小学校で服育授業をおこないましたので、当日の様子をお伝えします。

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最初に三陽商会の紹介をおこなった後に、先生役のデザイナーが「デザインについて」と「デザイナーの仕事について」
子供たちに説明しました。

1クラス目を担当したデザイナーの大久さんは、「みなさんが着ている服も、手に持っているペンも、ペットボトルも、みんな使う人を想ってデザイナーがデザインしたものなのです」と話します。デザインは身近なものだと気付く瞬間です。

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普段は目にすることのない、デザイン画や生地サンプルなどに触れて子供たちは目をキラキラさせながら見入っていました。

2クラス目を担当したデザイナーの桂川さんが、ボタン帳や実際の素材(水牛の角や貝、木の実)を見せると子供たちから「わぁーっ!すごい!」という歓声が上がりました。

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デザイナーの仕事は、様々な場所やものなどからインスピレーションを得て、テーマを決めて、服のイメージに落としこんで、デザイン画を描いて、ボタンや生地を選ぶこと・・・

先生役の2人はデザインの楽しさやワクワク感を付け加えながらわかり易く上手に伝えてくれました。

デザイン画を描いて素材を決めたら、パタンナーの登場です!

「パタンナーという仕事を知っている人ー?」という質問には誰も手を上げません・・・
まずは「パターンとは何か」そして「パタンナーの仕事とはどんなことか」についてお話します。

1クラス目では、パターンを身近に感じてもらうために、先生役の茂木さんが野球ボールがどんなパターンから出来ているのか、ボールを解体して見せます。

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その後、服のパターンクイズを出題。子供たちは積極的に手を上げて答えてくれました!

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2クラス目を担当した先生役の山田さんも、あるもののパターンを見せて「これは何のパターンでしょう?」とクイズを出します。

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何と、2問共1人目の生徒が正解!すごいです・・・
(正解は・・・上の写真が牛乳パックで下の写真がサッカーボールでした)

パタンナーの仕事は、デザイナーの描いたデザイン画を基に、着心地など使いやすさを考えながらパターンを引いて、トワルを組んで、デザイナーとトワルチェックを繰り返して、パターンと仕様書を工場に送って・・・

初めて知る仕事に興味津々の子供たち。

この後は、実際に子供たちにトワルチェックに挑戦してもらいました!

授業は2時間分おこないます。1時間目がデザイナーやパタンナーの説明で、2時間目は子供たちがバッグをつくる製作の時間で、1時間目に学んだことを基に、ひとりひとりバッグのテーマを決めて、デザイン画を描きます。

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次に、自分が決めたテーマに沿って、生地や付属を選びます。

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子供たちは、これから夏~秋の家庭科の時間を使ってバッグの製作をおこないます。
どんなバッグが完成するのか、今からとても楽しみです!

子供たちからは、「前から洋服はどうやってできているのかなと考えていたいので知れてうれしかった」、「自分で発想することや、他人のデザインのよいところをみつけることがとても楽しかった!」、「1つの服を作るだけでこんなに手間がかかるなんて思わなかった!」、「服づくりは、つくってくれている人たちが着心地、色などを考えていることがわかった」といった感想をもらいました。

先生役を担当してくれたみなさんです。

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これからの未来を担う子供たちが、デザイナーやパタンナーと出会う体験を通して、モノづくりの楽しさを体感し、服をつくる仕事に少しでも興味を持ってもらえたら。また、誰かが想いを込めてつくったもの(服)を大切に使う心を育めたら。服育授業はそんな思いでおこなっています。

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