2025年度 入社式社長挨拶

2025年4月1日 プレスリリース 企業

新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
本日、社会人としての第一歩を踏み出された皆さんに、先ず心からのエールをお送りするとともに、新戦力として当社の陣営に加わっていただくことを心から歓迎いたします。

■事業概要と経営理念

当社は設立82年目の長い歴史を有する企業であり、約9兆円規模と言われる日本のアパレル市場の中でも、アッパーミドル市場と呼ばれる、比較的所得水準が高く、高い嗜好を持ったお客様を対象とし、そうした目の肥えたお客様のデマンドに応え得る高品質且つ高品位の商品を供給しているアパレルメーカーであります。
その業態は、アパレルメーカーというそもそもの名前が示すとおり、クリエーション、即ちゼロから企画を起こし、商品として具現化し、それを市場に投入し、最終お客様の手に渡るまでの、言わばアパレル流通の入口から出口までを一気通貫で担っている会社であります。そしてその間に発生する様々なリスクをコントロールし、コストをマネージすることにより収益を生み出す、非常に多面的で難易度の高いビジネスを行っています。
そうしたビジネスを遂行することを通じて当社が果たすべき役割は、当社の「Mission」として掲げているとおり、「ファッションを通じ、美しく豊かな生活文化を創造し、社会の発展に貢献する」ことであります。そして当社が目指しているところは何かといえば、それは当社の「Vision」として掲げておりますが、「高い価値創造力と強靭な収益力を併せ持ったエクセレントカンパニー」になることであります。エクセレントカンパニーとは、市場で圧倒的な競争優位性と存在感を持った、且つ社会的に高い認知を得ている優良な会社という意味であります。

■事業展開と今後の展望

当社は、2015年以降暫く業績不振が続いておりました。その間コロナ禍という予測外の事態にも直面し厳しい局面を経てきた訳でありますが、過去5年間の徹底した事業構造改革を通じて業績を急回復してきました。そして2023年2月期に黒字化を果たして以降は順調に売上が拡大し収益力も年々強化されてきております。先ほど申し上げた「Vision」の実現に向けて、再び成長軌道を歩み出しているところであります。
当社には、「ブルーレーベル/ブラックレーベル・クレストブリッジ」、「マッキントッシュ ロンドン」、「マッキントッシュ フィロソフィー」、「ポール・スチュアート」「ベイカー・ストリート」、「エポカ」「エポカ ウォモ」、そして「アマカ」「エヴェックス バイ クリツィア」「トゥー ビー シック」「トランスワーク」の4ブランドで構成される婦人服事業の7つの基幹事業があります。これら7つの事業を柱に、安定して収益を生み出す強固で揺るぎない体制が構築されております。
またこれらの事業以外にも、当社の祖業ブランドである「サンヨーコート」、紳士靴の「三陽山長」、セレクトショップの「ラブレス」、環境負荷の低い素材のみを使用した「エコアルフ」等多彩な事業を展開しています。直近では、EC専用の新ブランド「ビアンカ」を立ち上げたところであります。
当面の課題は、7つの基幹事業をさらに拡大するとともに、それ以外の事業も強化し、将来当社の成長を牽引できる事業に育成していくことであります。さらに、今後は強化された財務基盤を背景に、新たな商権確保のために積極的に投資していきたいと考えています。

■社員に求める資質

当社は先ほど申し上げた「Mission」、「Vision」とともに、それらを達成するための「Value」として、当社社員に求められる資質を規定しており、ビジネスを遂行する能力、スキルに加えて、「クリエィティブで且つ高い倫理観を有すること」を求めています。
クリエィティブというのは、文字どおり、創造力、無から有を生み出す力、そしてその前提となる発想力とチャレンジングスピリット、そして実行力、行動力を持っていることであり、また高い倫理観というのは、物事に真正面から取り組む、自らの信念に基づいて行動する、自らに恥じぬ行動をすることであります。
皆さんも是非そういう人間であってほしいし、或いはそういう人間になるよう努力していただきたいと思います。

■最後に

何れにしても、当社は今正に目指すべき目標に向かって一歩一歩確実に歩みを進めている途上にあります。皆さんにとって、当社は皆さん自身の成長と会社の成長を重ね合わせることのできる、そして皆さん一人一人が自己実現を果たすことのできる場所であると確信しております。
これから様々な教育研修等が始まると思いますが、皆さん全員が早期に当社の新しい戦力として自立し、思う存分に能力を発揮し活躍されることを心から祈念申し上げて私の歓迎の挨拶とさせていただきます。

代表取締役社長 大江 伸治