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TAKIZAWAの談話室 第二章


【“オリーブ”と “雨だれ音符”のお話】


こんにちは。滝沢直己です。


9月末より数日間、パリに行ってきました。
今回はサントノーレのアパルトマンに滞在しました。
ホテル滞在とはまったく違った感覚、いつも見慣れた風景も不思議と違ってみえました。


去年は仕事でよくフィレンツェに行きました。
車での移動中に見る風景はフランスのダイナミックなランドスケープと違い、まさに印象派の絵画のような優しいそれを描き出しています。
そして、広大なオリーブ畑がそこにたくましさと力強さを加えています。


SANYO×NAOKI TAKIZAWAそんなオリーブを見る事も食べる事も私は大好きです。
昔、ミラノにある有名なピッツェリアのオーナーの父親からこんな話を聞きました。何やら味について親子で議論している時、自分の味の方が優れていると主張している息子に対して、父親は、早い段階で収穫する青いオリーブの実を息子に例え、さらにそこから時間をかけ熟成された黒いオリーブの実を自分に例えて、実は太陽の恵み、大地の力、時の経過を経て我々親子もまたその実と同じ自然の力を得てここに生きている。お前はそうして一本の同じ木から実り、収穫した若い青いオリーブと熟成した黒いオリーブの味に優劣をつけるのかい?
この、青には青の味があり、黒には黒の味があるそれが家族の伝統として継承されていくという話を、今回のプロジェクトでサンヨーコートのレーベルデザインを見直す際に思い出しました。
コレクションラインのレーベルには若いオリーブの実にヒントを得たカラーを、そしてセカンドラインのレーベルには熟成したブラックオリーブを思わせるカラーを・・・。それぞれのラインのレーベルカラーひとつにもそういうこだわりを持っています。


皆さん、映画『雨に唄えば』をご存知ですよね。ジーン・ケリー演じる主人公が、降りしきる雨の中、楽しく歌い踊るシーンはあまりにも有名です。(株)三陽商会の社史を学んでいた際に見つけたのが、1970年代に社名ロゴの一部に音符に似た雨だれのマークを表記していたというくだり。当時《逆境下でもポジティブなマインドで》の意を込めて『雨に唄えば』のシーンから生み出された“雨だれ音符”マークを、今回のブランドリニューにあたって、コレクションラインのレーベルや製品デザインに採りいれました。
ロゴの一部に音符に似た雨だれのマーク

次回は、僕なりにお奨めするコートの着こなしや、僕が監修するセカンドラインについてお話させていただこうと思います。

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